ブログ更新しました。「え!?バツイチが消える!?」
朝倉市甘木の遺言・相続専門の行政書士うめだ法務事務所の梅田です。
今日は、行政書士業務の紹介はお休みしまして、戸籍について話そうと思います。
掲題の『え!?バツイチが消える?』にビックリしたことでしょう。
そもそも、バツイチやバツニという言葉は、『離婚した回数』を言っていますよね?
なぜ、バツイチやバツニって言うかご存知ですか??
これは、戸籍が関係しているのです。
まず、戸籍と聞いて何か分かりますでしょうか?
聞いたことはあるけど…
見たことない…
という方もいらっしゃるでしょう。
戸籍とは、本籍地の役所で請求することができます。
ちなみに、住民票は基本的にはお住まいの市町村役所で請求できます。
つまりは、今住んでる市町村が必ずしも本籍地とは限りません。
戸籍は、戸籍法という法律が根拠になっています。
何が記載されているかというと、身分事項です。
例えば
名前、生年月日、出生届出した者、その年月日、婚姻に関すること、離婚に関すること、養子に関すること、死亡に関することなどです。
次に、戸籍の仕組みについて。
生まれてから死亡するまで戸籍に記載されます。
出生すると、父・母の戸籍に初めて載ります。
その後、結婚すると父・母の戸籍から出て、配偶者と共に新しい戸籍が作られます。
父・母の戸籍はどうなるでしょう?
自分が戸籍から抜けたら、自分の名前の欄には『除籍』と記載されるのです。
あと、死亡した場合にも『除籍』と記載されます。
ちなみに、その戸籍に載った者が、結婚や死亡などによって全員『除籍』となり、もぬけの殻になった戸籍を『除籍謄本』と呼びます。
何となくイメージできてますか??
もっと分かりやすく言うと、戸籍は『家(建物)』をイメージするといいと思います。
生まれたら、家(戸籍)の中に入る。
結婚して家をでたら、戸籍からも消える(除籍)。
新しい家に引っ越し、新しい戸籍が作られる。
バツイチやバツニについて、ここからが、本題!!
戸籍は、戸籍法の改正に伴い、形が変わってきました。
数十年前までは、縦書きの戸籍で、『除籍』されると名前の欄に『×』と記載されていました。
離婚して除籍されると『×』と載るから×が一つ付くと『バツイチ』と言われたわけです!
※現在の戸籍は除籍しても『×』と載らずに『除籍』と載ります。
昔の戸籍が、バツイチ・バツニの語源だったんです。
今の戸籍では×が付かないからバツイチはないんだぁ~
そうなんです。
でも、離婚した場合には『離婚』と記載されます。
もっと言えば、裁判離婚か協議離婚かも載るんです(>_<)
女性の場合、離婚すると夫の戸籍から出て、一旦は父母の戸籍に戻ります。
でも、婚姻によって一度除籍されている(×がついている)ので、離婚して戻ったことが一目瞭然……
これを消す方法は二つ!!
一つ目は、転籍する方法。本籍地を別の市町村に移しましょう。
そうすれば、新しい本籍地で戸籍が作られるので、ここには離婚歴は載りません!!
なぜなら、離婚情報は移すかどうかを転籍申請者の判断で決めることができるからです。
二つ目は、分籍をする方法。
分籍とは、自分だけ現在の戸籍から出て、新しい戸籍を作ることです。
離婚して父母の戸籍に戻った後に、分籍の申請をし、別の市町村で旧姓で申請すれば、自分だけ記載された戸籍が作られ、離婚情報は載りません!!
ただし、どちらとも今の戸籍(現戸籍)には載ってなくても、離婚情報が戸籍から消えるワケではないので、戸籍をたどれば分かってしまいますが…
現戸籍に離婚情報が載らないだけでも新しい気持ちになれるとは思いますよ!
以上、バツイチや離婚情報を載せないようにする方法でした。
分かり難かったですか??
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